大抵の会社には派閥みたいなものがあって、その直下にいる社員は本当に嫌になります。
転職した会社でその派閥争いに巻き込まれた時の話ですが、この会社には兄弟がいて、弟が社長、兄は顧問という形ではあるものの、この顧問が経営にやたら口を出してくるんです。
どうやらこの顧問が前社長で、社長の座を弟に譲ったものの、全部権力を持っていかれるのが嫌だったようで、顧問として居座る形になったとの事。
兄弟なんだから仲良くすりゃいいじゃねえかって思うけど、やっぱりお金とか地位と名誉が絡むと人間ってシビアになるんですよ。
自分なんかは事務方をしていたので、双方の話を聞いていたんですけど、厄介なのはその取り巻き連中。いわゆる派閥ですな。
まず最初に彼らが動くのは「仲間に引き入れる」事。
社長派か顧問派か。
互いの悪口といかに自分の派閥の長が素晴らしいかを散々聞かされる。
でも、事務方という作業の性質上、どっちかに肩入れする訳にいかないんですよね。
すると今度は可愛さ余って憎さ100倍とばかりにいじめを始める訳です。
いじめと言ってもかなり陰湿で、締め切り間近の仕事を押し付けてきたりする。その時必ず双方が言う言葉があって・・・
「優先順位をよく考えろよ」
通常業務に加えてこの追加業務です。しかも最優先事項。
締切とかを考えても追加業務のほうが時間がないので、そっちを優先する事になります。
ある時その二つの派閥の長から同じ締切タイミングの追加業務が来た時があって、その時も「優先順位を考えろよ」って言われた時はさすがに焦りましたな。
各派閥とも“翌日に使うから”って事だったんだけど、片方出来て片方で来てないとなるとまたひと悶着あるし、その日は徹夜で仕上げましたよ。もちろんサービス残業で。
ただ、その会社を辞めようと思ったのもその時でしたね。
絶対身体壊すもん、この先こんなのが続いたらね。
うまく立ち回るのがビジネスマンなんだろうけど、こういう状況の場合は逃げたほうが絶対得策だと思いましたね。
今はこういうのはパワハラ扱いになるんだろうけど、当時はそういうのもなかったですからね、ホントしんどかったですね。